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2014年8月3日日曜日

第2回技術講習会[歩行を支える体幹機能と足部機能]開催報告

テーマ:「歩行を支える体幹機能と足部機能
~ロコモーターとしての体幹・バランサーとしての足部~」

講師:上島 正光 先生 (ハーベスト医療福祉専門学校, 医療系研究会 One plus+ 代表)
アシスタント講師:小谷 浩之 先生(ハーベスト医療福祉専門学校)

日時:2014年8月3日(日) 10:00-17:10
会場:大久保北コミュニティ・センター(大久保北中学校内)

参加者数:40名

明石運動器リハ研究会での2回目の技術講習会が行われました。

今回は歩行をテーマに,体幹機能と足部機能の見方に焦点を当てて,講師として上島正光先生をお招きしました。
上島先生は学校教育に携わられる一方で,医療系セミナーの企画運営から予防医学や身体発育についての啓蒙活動に至るまで多岐に渡りご活躍されている先生です。

上島先生の講義の様子
講義では,歩行に関してこれまでの既存の概念に捉われず,現場を通して培われた感性から独自の発想を生み出しておられ,また,それらを裏付けるデータをお示し頂きました。中には,未だ研究段階である最新の知見も組み込まれ,今後の研究の動向が楽しみにもなりました。

姿勢及び歩行の観察と分析,またそこから体幹と足部機能に着目した治療戦略の立て方などについて明確に教えて頂きました。職域の場を幅広く展開されている先生らしく,医療現場のみならず保健予防分野や工学分野など様々な分野を取り入れて,身体の構築をどのように捉えるのかという事の有意性を感じました。
お互いの片脚立位を評価
また,実技としてアシスタント講師の小谷浩之先生にもご教授頂きながら,参加者同士による姿勢・歩行の分析と介入方法を思案しました。
ボディワークや足部パッドを用いることで即時的に変わっていく反応を目の当たりにし,介入の面白さを知りました。
また,推論立てた事が一筋縄では成立しない結果に,この分野の奥深さを感じました。
足部を操作するためにパッドを用いている場面
先生のご講義を通して改めて実感出来た事として,『理論先行ではなく目の前の示す結果を事実として受け入れて考察していく事』の重要性でした。
これは今回の実技でも苦慮した点であり,普段私たちはどうしても医学的知識を基に結果を導き出す事が多いのですが,それはともすれば,自分たちの推論に患者様の状態を当てはめてしまうという逆の事象に陥り易くもあります。
要らぬ先入観を取り払い,今ある患者様の状態を素直に受け入れ考えていく臨床姿勢の大切さに立ち返る良い機会ともなりました。
小谷先生,ご指導ありがとうございました
恒例となりました集合写真です。
足の裏にもご注目ください。(笑)
参加者の皆様,長時間の講義お疲れ様でした。明日からの治療に活かしていきましょう!
集合写真
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